株式会社ニコン アドバンストマニュファクチャリング事業部
Japan

エンボス加工

これまで機械加工やブラストにより形成がされてきた「エンボス」を立てる加工。ニコンはこれをレーザー加工機で実現しました。実際のデータとともに、ニコンによる「エンボス加工」をご紹介します。
エンボス加工

エンボスとは?

インペラ製造におけるブレード制作
静電チャック、真空チャックを始めとするチャッキング製品の表面に形成される形状であり、ワークを適切に保持、吸着するために必要不可欠です。この加工で求められる加工精度は非常に高く、加工工程自体には勿論、マスキングなどの前後の工程にも細かい注意が必要でした。

ニコンのレーザー加工機によるエンボス加工

ニコンのレーザー加工機によるエンボス加工ニコンのレーザー加工機によるエンボス加工
ニコンはレーザー加工機を用いて前後の勝利工程が不要なエンボス形成に成功しました。こちらは実際に炭化ケイ素(SiC)のφ300mmワークに「エンボス加工」を施した事例です。
部分的な3DモデルとCSVデータをインプットするだけで自動で加工パスが生成されるため、大容量なデータを用いずとも高精度な仕上がりを実現することができます。また、従来のブラストでは必ず必要であったマスキングや洗浄が不要となり、ステージ上にセットするだけでドライな加工が完了します。

ニーズに合わせた自由な設計の実現

ニーズに合わせた自由な設計の実現ニーズに合わせた自由な設計の実現
ニコンのレーザー加工機では、エンボスの高さや形状をユーザーの任意の通りに仕上げることも簡単なため、ご要望の性能や耐久性を実現するための研究開発にもお使いいただけます。
また、任意の形状をつくりだす選択的な加工は、エンボスのリペア加工も可能とします。研削に比して高さ方向の削り量が少なく済むため、リぺア回数の増加による長寿命化が期待されます。

加工機内計測機による測定データ

加工機内計測機による測定データ加工機内計測機による測定データ
ニコンのレーザー加工機の内部に搭載されている非接触計測機は、緻密な測定により工程内の精度保証に大きく貢献します。こちらは実際にウエハ上に形成したエンボスをすべて測定して、解析したデータです。
直感的な分布図に加え、ヒストグラムや散布図に起こすことも可能なため、正確かつ迅速な精度管理が可能となります。

レーザー加工機の導入による効果

消耗品コスト削減

脆性材を加工する際には、ブラスト装置が必要であり、さらに微細形状を実現するためには複数の工程を組み合わせて加工することが求められます。レーザー加工機はこれら多重工程を必要としないため、全体工数を大幅に削減できます。これにより、全体的な加工コストを抑えることが可能です。

リードタイム削減

従来の加工方法では、複数の装置間や計測機との行き来が必要でした。しかし、レーザー加工機では自動計測と加工を一体化して行うことができるため、これらの手間を省き、リードタイムの短縮が期待できます。効率的なプロセスにより、製品の市場投入までの時間を大幅に短縮します。

環境負荷軽減

切削液や研磨剤、パターニングマスク等を使用しないドライな非接触加工のため、廃棄や保守の際に発生する環境や人体へのダメージを軽減します。

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